2008年04月11日

伊豆・小笠原 明神海丘(1)小笠原の水深 1500mの海底へ向けて!! / 根本

  • 期間:2008年4月11日~ 4月17日
  • 場所:伊豆・小笠原 明神海丘
  • 目的:深海生物 調査採集
  • 担当:根本 ・ 杉田


みなさんこんにちは!今年度も“えのすい”が参加させていただく深海調査が始まりました!今年度一発目の航海はうおゴコロの女性ダイバーでお馴染みの杉田さんと深海担当の根本です!

今、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の調査船、支援母船なつしまに乗って明神海丘という熱水噴出域に荒波を乗り越え向かっています。
明神海丘は、東京から 500kmほど南に行った海域にあります。その海域の水深 1,500mの海底に、このカルデラ状の山のこの明神海丘があります。

今回の航海は乗るまでが大変でした・・・ 。
3月中に船への荷物の積み込みをしたのですが、その日は雨と風がひどく、みんなカッパを着てのびしょ濡れ作業だったし、4月11日の乗船も本当は八丈島から乗る予定だったのが、八丈島の周りは低気圧で大荒れになってしまって「なつしま」がJAMSTEC(横須賀)へが帰ってしまって横須賀で乗船でした・・・ 。不吉です。
こういうとき必ず犯人探しが始まるのです!
容疑は「雨男雨女」!
そして、今回容疑者になったのが根本!つまり私です・・・ 。
西伊豆の戸田での深海トロールの採集では、2回行って 2回とも悪天候でだめになってしまったことで、“えのすい”でもすっかり雨男のレッテルを貼られてしまっています。
そして極め付けが過去の航海。実はこの八丈島乗船中止は 2回目なのです。
今回の首席の先生とは数年前一緒に乗っているのですが、全く同じ海域で同じく海が荒れてJAMSTEC乗船になっています。
なので、主席からも「根本くんが犯人じゃないの?」と言われちゃっています。
今後も調査に参加する私にとって、雨男の汚名は死活問題です!世間に知れ渡ると誘ってもらえません!必死に抵抗したけれどダメだったので、ここはぜひ晴れてほしいところです。晴れなくてもいい、せめて波がなければいいだけれど・・・ 。

きょうは水槽のセッティングをして、パソコンを船内でメールが使えるように設定しあすに備えます。
それにしても揺れが酷い!杉田さんは水槽セッティング後ダウン、自分はパソコン設定後に・・・ 。
あすから潜航!きょうはあすに向けてこのまま休みます。
それではまたあした!

[きょうの写真]
上/低温室があるコンテナラボ。
  ここで生き物を飼育します。
中/入口を入ると机と冷蔵庫、
  そして海水が出る流しがあります。
  奥の扉の先が低温室。
下/低温室内のようす。中の気温は 4℃。
  水槽は全部で 5つ

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC

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海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT08-07 「なつしま/ハイパードルフィン」による伊豆・小笠原 明神海丘 深海生物調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

今回一緒に乗船している北里大学海洋生命科学部のホームページも同時にお楽しみください。
 [ 北里大学海洋生命科学部ホームページはこちらから

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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