2008年05月29日

北海道奥尻島沖(1)北国の深海底へ向け出港!

  • 期間:2008年5月29日〜 6月19日
  • 場所:北海道奥尻島沖
  • 目的:深海生物 調査採集
  • 担当:根本


みなさんこんにちは。深海コーナー担当のえのすいトリーター根本です。
この間、明神海丘の航海から帰ってきたばかりですが、またまた乗船です♪

前回は「なつしま」という船に乗って無人探査機「ハイパードルフィン」を使っての調査でしたが、今回は「よこすか」という船で「しんかい6500」を使った調査です。
そして、向かう場所は、北海道奥尻島沖での調査になります。

ここはですね、とても深いのです・・・ 。
水深が 3000mを超えています。なので 3000mまでしか潜れない「ハイパー」ではなくて、「しんかい6500」の出番なのです!
そして、私も実際に「しんかい6500」に乗って潜ります!
さてさて!奥尻沖の水深 3000mにはどんな生き物がいるのでしょうか??楽しみです!

今回は異例の久里浜港乗船でした。
久里浜港で船を見た方もいらっしゃるかな?
「よこすか」は真っ白くきれいな大きな船ですからね、目立ちます!船内を見学された方もいらっしゃるかな?
JAMSTECの船舶は、地方の港に停泊している時は一般公開をしています。ですので船内に入って、生で「しんかい6500」を見ることができます。
世界に誇る「しんかい6500」は一見の価値ありですよ~!次は青森の大湊で一般公開です。もし近くの方がいらっしゃいましたら見に行ってみてくださいね!
ちなみに私もいます。これは見る価値は全然ありませんけど・・・ 。

きょうとあすは移動日です。あす、日本海に入ったら水槽のセッティングを始めます。新江ノ島ミニミニ水族館ができます。
それともう一つ、生物採集の命ともいえるスラープガンの接続テストをおこないます。
「スラープガンとはなんじゃいな?」という方も多いと思います。ですのであすはスラープガンの紹介と水槽設置のようすをお送りします。お楽しみに!
それでは、また!

[きょうの写真]
上/えのすいトラックと「よこすか」
  (荷物の積込み時 5/26)
中/出港!残念なことに雨でした。
下/3週間生活する部屋

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC

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海洋研究開発機構(JAMSTEC)YK08-07 「よこすか/しんかい6500」による北海道奥尻島沖 深海生物調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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