2009年11月30日

インド洋(11)航海日誌No.11 ~インド洋調査航海物語~

  • 期間:2009年11月2日~11月18日
  • 場所:インド洋
  • 目的:深海生物調査
  • 担当:根本


今回は地質の研究者と生物の研究者の乗り合い航海で、地質の潜航と生物の潜航の 2つにわかれる。
潜航を分ける理由は、しんかい6500に装着させる採集用の道具が違うからだ。
生き物を採集するにはスラープガンと言う水中掃除機みたいな器機を乗せ、地質の調査では採集した石を乗せるカゴを乗せる。
最大の成果を上げられるようにダイブを2つに分け、それぞれの装備で潜って行くのだ。
地質の潜航中は中央指令室には地質の研究者が詰めていて、生物の研究者はきのう採れたサンプルで実験をおこなっている。

私の実験はもちろん飼育。どれだけ状態良く飼育するかがまず最初の難関。潜航した時のデータや映像をもとに、いろいろ考えてゆくのだ。
貝はわりと水槽で元気にしているけれど、エビがダメだ。ひっくり返ってピクピクしている。
時々泳ぐけれど力が無い。どうしたものか・・・ 。
生きてはいるからどうにかしたいものだ・・・ 。
とにかく水替えをマメにやり、水をクリーンな状態にしてやることが船上では重要。
まずはここから!

つづく


海洋研究開発機構(JAMSTEC)YK09-13「よこすか/しんかい6500」によるインド洋深海生物調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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