きょうは“えのすい”のほぼ南に位置する海底の谷、三浦海底谷にやってきました。
約 1100mあたりに「ハイパードルフィン」は着底し、そこからゆっくり山を登るような感じで生物や岩石の観察をおこなってゆきました。
海底はソコダラやホラアナゴなどがちらほらと、そしてゴミ袋がバラバラと、ゴミのある海底は相模湾では珍しくない風景になってしまいました。
そんな中、あの深海生物が!
崖の上に・・・ そうです、ホヤです。
オオグチボヤがいました。
相模湾でも時折見られるオオグチボヤ、きょうは数個体で大きな口を開けている光景がみられました。
もしかしたらどこかに富山湾のような群生地があるのかもしれません。
いつか富山湾のホャくんとともに相模湾のオオグチボヤも飼育してみたいものです。
そしてきょうはホッスガイも見ることができました。
ホッスガイはカイメンの仲間で、相模湾にゆかりのある生物です。
現在、えのすいなぎさラウンジにて標本を展示していますが、生きている姿はなかなか見ることができません。
私も感動いたしました。
ほとんどの個体は「直立」というよりも「斜め」向きではありましたが、それでも倒れず、しっかり海底の泥に刺さって暮らしているようでした。
この光景を最初に見た研究者はさぞかし驚いたことでしょう。
生き物?柄つきのスポンジに見えますよね。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。