2019年05月22日

豊潮丸 黒潮流域調査航海(3)航海採集日誌 3日目

  • 期間:2019年5月20日(月)~5月30日(木)
  • 場所:広島・呉~沖縄
  • 目的:黒潮流域のプランクトン・ベントス・ネクトンの分布調査
  • 担当:足立


朝食後、7時半ごろから、種子島北沖でドレッジによる調査が始まりました。
上がってきたサンプルをふるいにかけ、ある程度大きさを揃えてから、生き物を拾い出し、グループ別に仕分けていきます。
この作業をソーティングといいます。


ソーティング

この海域にはどんなものがいるのか見えてくるので、楽しい作業ではありますが、サンプルが大量で、4人でやっていたのですが終わりが見えません。
昼食時間となり、あっという間に 14時20分 次の観測点 種子島南沖に到着してしまいました。
ここでは CTD(水質測定)、VMPS(水深ごとに 4段階で採集できるプランクトンネット)、ORI(水平引きプランクトンネット)を行いましたが、風がやや強く、潮も速く、ワイヤーが船体に当たらないように船を回頭したりしながら ORI(水深 1,000m 60分引き)が上がってきたのは日没後でした。


日没後のプランクトンネット


プランクトンネットで採れたものの一部

研究者はすぐにサンプル処理を、そして船はすぐに 22日最後の観測点 屋久島沖を目指して走り始めました。
当初 23時到着の予定でしたが、海況により、日付けが変わって24時20分となり、真夜中のドレッジとなりました。
その後のソーティングが朝まで続いたのはいうまでもありません。


夜明けの甲板

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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