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航海・採集日誌

2020.01.20 トリーター:八巻

2020/01/20 鹿児島湾及び周辺海域調査航海(6)
航海日誌6日目

期間:2020年1月15日(水)~1月22日(水)
場所:鹿児島湾及び周辺海域
目的:コノハエビはポンペイワームを超える? ~鹿児島熱水噴出域産コノハエビ類の高温耐性に関する研究


調査日3日目、ハオリムシサイト
航海 6日目、天気は晴れ。調査日も残すところあと 2日となりました。
今日の調査海域は、昨日一昨日調査した水深 200m域の東、若尊海丘の頂上付近に位置する「ハオリムシサイト」です。
この海域は水深約 80~100mで、名前の通りサツマハオリムシが群生しています。
実はここは、複数回にわたり、鹿児島大学水産学部附属練習船「南星丸」に乗船させていただいて調査を行っている、とてもなじみのある海域です。
とはいえ、「新青丸」で来るのは初めてですし、ハイパードルフィンでハオリムシを見るのも本当に久しぶりで、新鮮な気分です。

今日も 8時過ぎに潜航開始です。
この海域の水深は 100m前後と比較的浅いので、すぐに海底へ到着します。
そして着底点の周りを少し探索すると、早速サツマハオリムシのコロニーが見えてきました。


かなり大きなコロニーで、無数のハオリムシが生い茂っています。

ハオリムシのなかまはチューブワームとも呼ばれます。
管状の棲管の中に本体ともいえる虫体が入っていて、先端から赤いエラだけを出しています。


化学合成生態系を構成する生物の代表格で、多くの生物にとっては毒となる硫化水素を使って栄養を作り出す細菌を体内に共生させています。
そして、口や消化管がなく、その細菌由来の栄養に完全に依存して生きるという、特異な生態を有します。
この海域のサツマハオリムシは、火山活動によって直接的、あるいは間接的に底泥中に生じる硫化水素を使っています。

硫化水素が生じるといっても、底泥の中が主ですので、水中ではほとんど検出できません。ですから、コロニーの周りには普通の魚類も数多く見られました。
特に多かったのがウッカリカサゴで、何匹もハオリムシのコロニーのすきまを出たり入ったりしていました。


しばらく観察をつづけると、クロアナゴと思われるアナゴ類も顔をのぞかせており、なんともかわいい姿でした。


調査が始まって 2日間、全く生物の姿を見なかったので、私はじめ、生物を専門とする乗船者が多く、「やっと生き物がいた!」とみんなで喜びました。

そして、タギリコノハエビをねらってハオリムシの棲管のすきまや泥の表面などをスラープガンで吸ったり、泥の採取をしたり、ハオリムシをマニュピーターで採取したりした後、離底となりました。
受け取った泥などのサンプルは、泥や石の中から目的となる生物を分ける作業、ソーティングを行います。


結果、タギリカクレエビは採取できましたが、昨日に引き続きタギリコノハエビはほとんど入手できず、午後の潜航でベイトトラップと呼ばれる餌付きの仕掛けを置いてくることにしました。


タギリカクレエビ

調査日も残すところあと1日、ベイトトラップの成果に期待です!


JAMSTEC(海洋研究開発機構)KS-20-2 新青丸/ハイパードルフィン 「コノハエビはポンペイワームを超える? ~鹿児島熱水噴出域産コノハエビ類の高温耐性に関する研究」を目的とした調査航海

新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています


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