調査日3日目、ハオリムシサイト
航海 6日目、天気は晴れ。調査日も残すところあと 2日となりました。
きょうの調査海域は、昨日一昨日調査した水深 200m域の東、若尊海丘の頂上付近に位置する「ハオリムシサイト」です。
この海域は水深約 80~ 100mで、名前の通りサツマハオリムシが群生しています。
実はここは、複数回にわたり、鹿児島大学水産学部附属練習船「南星丸」に乗船させていただいて調査をおこなっている、とてもなじみのある海域です。
とはいえ、「新青丸」で来るのは初めてですし、ハイパードルフィンでハオリムシを見るのも本当に久しぶりで、新鮮な気分です。
きょうも 8時過ぎに潜航開始です。
この海域の水深は 100m前後と比較的浅いので、すぐに海底へ到着します。
そして着底点の周りを少し探索すると、早速サツマハオリムシのコロニーが見えてきました。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
JAMSTEC(海洋研究開発機構)KS-20-2 新青丸/ハイパードルフィン 「コノハエビはポンペイワームを超える? ~鹿児島熱水噴出域産コノハエビ類の高温耐性に関する研究」を目的とした調査航海
新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています