2023年04月20日

勢水丸 三重県沖生物採集(3)
航海日誌 3日目/大内

  • 期間:2023年4月18日(火)~4月21日(金)
  • 場所:三重県沖(熊野灘)
  • 目的:生物採集
  • 担当:大内・渡部


こんにちは。大内です。船上生活3日目になりました。
いよいよ航海も大詰めの生物採集の最終日です!
朝から気合いを入れて、ぱっと起きれたのも束の間、

あれ、なんだろ?変だな?

きのう、おとといとなかった、船酔いの気配が・・・ 。
それでも気にせず朝の掃除を終わらせ、朝食を完食☆

うん。これなら大丈夫!

じゃないっ。

なんだか気持ち悪さが増してきていたので、朝食が終わったあとは1時間ほど寝かしてもらうことにしました。

1時間後・・・ 。

ふっか~~~つ!!

一時はトイレがマイ・ベストフレンドになることが頭を横切りましたが、なんとか乗り越えました!

きょうはドレッジ(底引き網)とプランクトンネットと呼ばれる目の細かい網を引く作業をそれぞれ1回ずつやりました。
そして3日間でいろいろ採集できました。

その1
家をかぶって脚をしゃかしゃか動かすタルマワシの仲間

タルマワシの仲間タルマワシの仲間

せわしなく脚を動かす姿は競輪選手のようです。
止めどなく常に前進あるのみ!
前進なんですが、進む角度がめちゃくちゃなんで、元にいた場所でまたぐるぐるまわってたりと、見ていて飽きません。船から網ですくったりプランクトンネットで採集できました。

その2
紫色がきれいなオキグラゲ

オキグラゲオキグラゲ

傘の直径が3~4cmのクラゲです。
網を引いてる時間に船の甲板から網を伸ばしてすくいました。
小さくて色がしっかりついていて、とてもきれいなクラゲです。

その3
赤い櫛クラゲの仲間

赤い櫛クラゲの仲間赤い櫛クラゲの仲間

最終日のプランクトンネットの中から鮮烈な赤色が・・・ 。
こんな生き物ホントにいるの?というぐらい、赤々としたクラゲです。
誰かがスライムとして作ったんじゃないかと思ってしまいました。

櫛クラゲは輸送が難しいそうなので、みなさんにお目見えできるように頑張ります。


この他にも深海に棲む甲殻類がいろいろ採集できましたので、そちらの展示を楽しみにお待ちください。

そしてさらには、


番外編1
クジラァァァ!

写真はないのですが、船が採集ポイントに移動している最中に
「右舷にクジラがいるよ!」
とアナウンスがあり、ビデオカメラを片手に船の2階の甲板に行ってみると、時既に遅し。。。
10分ほど待ちましたがクジラの姿はなく、諦めることに。
それから1時間後、
「船の進行方向にクジラがいるよ!」
と再びアナウンスがあり、5分ほど待ってやっとの思いでクジラに遭遇できました。
距離はけっこうあったのですが、噴気孔から出る潮と、潜るときの尾びれが見られただけで大興奮でした。


番外編2
ここまできても・・・。
今回の調査航海は、陸からかなり離れた外洋と呼ばれる場所でした。
一見、人間との関わり合いが薄そうな場所ですが、こんなところにまでごみが行き渡っています。
漂流する発泡スチロールや洗濯洗剤の容器。底引き網に引き上げられた栄養ドリンクの瓶や、タマゴパック。そしてプランクトンネットにはマイクロプラスチックが付いてきました。

漂流ごみ漂流ごみ

マイクロプラスチックマイクロプラスチック

ごみ問題は海の生き物たちに影響を与えるだけではなく、最終的には海の生物をいただく、私たちにもかえってくることになるんだと改めて思いました。

これから採集した生物の輸送およびメンテナンスののち展示に出しますので、楽しみにお待ちください。

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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