ここ最近、急成長を見せてくれているのが、ミナミアメリカオットセイの「ライラ」です。去年の 8月、“えのすい”にやってきました。
私が「ライラ」の担当になったのは去年の 12月。それまでは「ライラ」と一緒にやってきた同じミナミアメリカオットセイの「アポロ」を担当しており、急遽「ライラ」の担当になることに。それ以来コンビを組んで、もうすぐ 3か月が経とうとしています。
担当した当初は、体を触ろうと手を近付けると、口を開けて触るな!といわんばかりに威嚇をしてきたり、時には咬もうとしてくることも。
ちょっとでも嫌なことがあると、落ち着きがなくなり、私の周りを動き回るという、かなりやんちゃな所がありました。
その影響で、私の頭の中はいつも「ライラ」のことで一杯一杯。
どうしたら、もっと落ち着くかな!?
どうやったら、体もいろいろな所を触らせてくれるのだろうと。
「ライラ」と同期の「アポロ」は、体のどこを触っても落ち着いている姿を見て、悔しいなと思ったのが本音。
なんで「ライラ」はできないのだろうって。
私が動物とのトレーニングで大切にしていることがあります。
それは動物にわかりやすく、コンパクトに、新しい遊びを取り入れ、そして楽しく実施すること。
「ライラ」にとって、もっと楽しく前向きに、そしてポジティブにトレーニングができるようにいろいろと工夫をしました。
・とにかく焦らずコツコツと少しずつ遊ぶ。
・嫌なイメージではなく、もっと遊びたいと思っている段階でトレーニングを終わる
などなど。
担当した当初はたくさんの悩みはありましたが、今ではそんな悩みが嘘のように体もベタベタ触れるようになり、新しい遊びも少しずつできるようになってきています。
運がよければ外に出てトレーニングをしている姿も見られると思いますよ。
いろいろな新しいことができるようになってきましたが、まだまだ不安要素もたくさんあります。
『これからも一緒に楽しく遊んでいく』をモットーに、「ライラ」と向き合っていきますね。