ダンゴイカ科の一種の赤ちゃん
たぶんミミイカです。卵からここまで育ちました。すごいです。
イカ・タコの育成は難しく、手間がかかるものです。
私が入社して間もない頃、同期のトリーターがコウイカの卵を育てようと頑張っていたのが思い出されます。餌を食べていてもぽつぽつと死んでしまい、なかなか成体までいかないのです。
そして実は、今回の数か月前にもミミイカの卵を育てようと後輩トリーターが頑張っていましたが、ほとんど育たず「やはりイカは難しいな・・・」と思っていた矢先でした。
育て上げたのは、普段はショーの会場整備などを担っている若手二人です。
繰り返しになりますが、すごいですよ、お二人!
入念に生餌の確保や水底の掃除をおこなってくれていました。海産生物の卵稚仔育成は餌だけ十分に与えて「あえて放っておく」のが良いケースもありますが(シラスなどはむしろそっち)、今回のイカに関しては、手間を惜しまず水槽内のメンテをし続けたのが良かったのでしょうね。
相模湾キッズ水槽にいます。よく似たコウイカの仔もいますので一緒にご覧ください。
砂に潜るのが大好きで、イカの全身がご覧頂けない場合がありますが、お許しください。
「イカなのに砂に潜る」ことこそが本種の最大の特徴なんです。砂が盛り上がった部分をよーく探すと、目があるのでわかりますよ。
ここで、育成を担当したお二人の生の声をお伝えします。
「砂の中で目と腕だけ外に出していてカワイイ!」
「自分の体に砂をかける必死な仕草がかわいい!!」
「そのすべてがカワイイ!!! ぜひご覧ください!」