気温が下がり、ウミガメたちの動きがゆっくりしてきました。
きょうは 8月にご紹介したアカウミガメ、タイマイのターゲットトレーニングのお話です。
ウミガメの取り上げ作業を効率化しようと始めたターゲットトレーニングですが、10年以上“えのすい”で暮らしてきたウミガメたちにとって、「人の姿 = 餌」と認識されているようで、なかなか新たに登場したターゲットを認識してもらえません。
目の前に立つと、私の方へジャンプせんばかりの勢いで前肢を激しくばたつかせて餌をねだってきます。目の前にターゲットを見せても、人の方ばかり見てしまい、こうなると、落ち着くのを待つしかありません。
行動を起こさせる刺激を「人の姿 → ターゲット」にすり替えるのには、もう少し時間がかかりそうです。
また、取り上げの際には必ずスロープ側から取り上げるので、スロープという場所が好意的に受け止められていないようです。
ターゲットでスロープ側へ誘導しようとすると手前で気付いて逃げることもしばしばです。
地道にコツコツやるしかないですね。