2017年11月12日
トリーター:小形

今年もこのシーズン到来!

みなさんこんにちは!

ペンギンたちは、いよいよ繁殖の時期に入りました。
今、ペンギンの飼育舎には四角と岩型の巣箱が 3つ置いてあり、中ではペンギンたちが卵を温めています。

ペンギンたちはオスとメスでつがいを作り、交代で卵を温めて子育てをします。しかし当館では、メス同士でペアを作って一緒に子育てを成功させたペンギンたちもいます。
野生下では、1つの巣から、メスが 1羽で産んだと考えられる個数以上の卵が見付かったことがあるようです。確かな情報はありませんが、もしかしたら野生下でもメス同士のペアが見られるのかもしれませんね。
きょうは、そんなメス同士の「ウタ」と「キク」のペアのお話です。

今回、「ウタ」が産卵した卵を 2羽で温めています。この卵はまだ有精卵か無精卵か分かりません。有精卵の場合は、オスの「トップ」との交尾を何度か確認できているので、おそらく父親は「トップ」だと思われます。[※]

「ウタ」と「キク」のペアは子育ての経験がありませんが、なるべくペンギンたち自身で子育てをしてほしいという思いで、今回「ウタ」と「キク」に挑戦してもらっています。

「キク」は産卵していないのにも関わらず、自主的に 1日おきぐらいに交代をし、協力している姿が見られます。もしもこの卵が有精卵であれば、「ウタ」と「キク」で協力してじょうずに子育てをしてくれるのではないかと思っています・・・☆

当館では、産卵してから約 15日後に「検卵」といって、暗室で卵に光を当てて卵の中を透かして見て、有精卵か無精卵かを見分けています。
有精卵の場合は、発生が進み、中で張り巡らされている血管などを見ることができます。
一方、無精卵の場合は、血管などが見えず、中の卵黄だけがくっきり綺麗に見えます。
正確な親子関係は、DNA鑑定により特定しています。

ペンギン・アザラシ

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