2020年03月02日
トリーター:加登岡

イルカに迫ろう!~トリーターの野外調査 子ども編・大人編~

みなさんこんにちは!
トリーター日誌を今年に入って初めて書きます。
新人たちが入ってきたので、順番がなかなか回ってこなくなりました。
今回は2月22日におこなったイベントについて書こうかなと思います。
体験学習館とコラボした「イルカに迫ろう!~トリーターの野外調査 子ども編・大人編~」というイベントです。

始まりは1年前、羽田トリーターとの何気ない会話でした。
トリーターの仕事として、羽田トリーターは繁殖に関して、私は野外調査に関して任されていました。互いに新江ノ島水族館の活動をどうにかして外部に発信したいという思いがあり、勉強会という形でお客さまにフィードバックできないかと考えていました。
そこにイベントの受け入れなどの経験豊富な体験学習館のスタッフも交え、話をしていきました。

ではそもそも野外調査ってどんなことをしているの、と思った方、ぜひこちらのバックナンバー「2018/12/20 ストランディング対応」「2019/08/30 Megaptera noveangliae」と航海・採集日誌「2020/01/16 相模湾鯨類調査」「2020/02/01 相模湾鯨類調査」をご覧ください。

イベントをおこなうにあたって、今回はストランディングに関して勉強会を開くことにしました。
イベントの構想は1年前ですが、本格的に話し合いが始まったのは去年の7月。開催時期はいつにするか、対象年齢はどうするか、人員は何人必要かなどを決めていきました。
その結果、大人向けと子ども向けの 2つのイベントを開催することにし、大人編が私で、子ども編は鷲見トリーターが担当することになりました。体験学習館としても同じ日に 2つのイベントを開催するのは初ということで、気合が入ります。

何度もミーティングを重ねて、より具体的に内容を詰めていきます。ワークショップの時間はどんな風に進めるか、スライドの内容はどうかなど、意見を出し合い、開催日の前日までスライドの調整をしていました。
鷲見トリーターからはお堅い内容だと指摘をもらい、子ども編を参考に柔らかくもしました。ちなみに話し方もお堅い感じになっており、学校の授業を受けているみたいといわれました。多分これが本来の私の姿なのだと思います・・・
なので本番ではショーの時のような雰囲気を残しつつ頑張ろうと決心。

では実際にはどうだったか・・・堅くなり過ぎずにできました(鷲見談)。
ストランディングがあった時にどんなことをしているか学習し、その後に、骨格標本を実際にみなさんに並べて、触れながら鯨類の骨格に関して学んだりと、頭と体を使っていただきました。
アンケートでは楽しかった、わかりやすかったとのお声をいただきホッと一安心です。

構想から 1年かけてイベントをしたのは初めてなので、形にできてよかったです。
今後も“えのすい”の活動を何らかの形で発信できれば良いなと考えています。次にイベントをする時には新たに加わった野外調査担当の花上トリーターにも活躍してもらいます。後輩の活躍に期待です。


ストランディングに関する座学


骨並べのワークショップ

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