2021年02月04日
トリーター:矢作

毎日が大掃除〜前半〜

「今年は節分が124年ぶりに2月2日」というのが今年一の衝撃の、矢作です。
そんなことがあるんですね~!

さて、今回はあまりお客さまにご覧いただく機会のない、ペンギン舎の掃除のようすをお届けします。

時期によって異なりますが、水族館が開館する1~2時間前から作業は始まります。ペンギン担当2~3人で、約2時間かけて舎内を掃除していきます。


ペンギン舎は夜間、全ての照明を落としているので、天窓からの月明かりもしくは自然光がわずかに届く程度の明るさです。


まずは電気を点け、ペンギンたちのようすを確認していきます。
ほとんどのペンギンが陸場で休んでいたり、寝たりしているので、声をかけながら起こしていきます。
また、多くのペンギンは一日に朝(掃除の後)と夕の2回の給餌ですが、子育て中の親や特別なケアの必要なペンギンたちの給餌やお世話を行います。



さあ、ご覧ください。そこら中ペンギンの排泄物だらけですね。
いよいよ大掃除のスタートです!


舎内の掃除に使うのは主にこの2つ。「ハンディブラシ」と「金たわし」です。
これらを使って、床や壁、擬岩、人工芝、巣箱、排水ピットなどの汚れを擦ります。


ペンギンは鳥の仲間ですので、排泄したてのうんちとおしっこは基本的に水様性で、水をかけると簡単に流れますが、しばらく放置されるとしっかりとこびりつきます。(まるで街中に落ちているハトやカラスの糞のようです。)
これを綺麗に落とすのが本当に大変で(笑)、担当者でエリアを分担し、水をかけながらひたすら擦り続けます。

掃除のお話を続けたいところですが、ここで先日、小形トリーターの「2021/01/28 速報」にてお伝えした「グー」と「トップ」の卵について続報です!


速報をお伝えした翌日、1月29日の朝、無事に雛が孵化しました。
約70gと片手に収まってしまう大きさですが、毎日よく鳴いており、とても元気です。巣の中で「グー」がしっかり雛を抱いているので、私たちトリーターもなかなかその姿を見ることができないのですが、鳴き声を確認するたびに安堵しています。
引き続き「グー」と「トップ」の子育て、そして雛の成長にご注目です!!

ペンギン・アザラシ

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