2024年10月21日
トリーター:藤田

ウツボ好きトリーターのウツボの話 22

みなさんこんにちは。
前回の日誌で紹介した抱卵したウツボの話が気になっていることかと思います。
さっそく、その後どうなったかのお話です。
結論から言うと、産卵もしくは排卵したのか体内で吸収されたのか、詳細は不明ですがパンパンだった腹部は収縮し通常の体型に戻っていました。

これまで飼育下で抱卵したウツボの仲間たちは残念ながら卵詰まりで死亡してしまった個体もいたので、この個体が大丈夫か心配もしていたのですが、今回は無事に回復してくれてひとまず一安心です。
抱卵してからどんな体型だったか、飛び飛びですが写真でまとめて見てみましょう。

この頃はまだ若干のふくらみが残っていますが、10月になってだいぶお腹が薄くなりました。

抱卵を確認してから1週間以上経った頃の写真では、ふくらみもへこみも無く通常のお腹をしています。

いつも通りの見た目いつも通りの見た目

また、ごはんのイカや魚を近づけると自分で食べてくれるので平常時と変わらない状態に戻ったことを実感します。

その後もこの場所が定位置にその後もこの場所が定位置に

この1ヶ月間、この雌個体はずっと同じ場所で生活をしていましたが、今もそのまま定位置となっているようで潜水して見に行くとほぼ確実にこの場所にいます。
対照的に、雌個体の隣に居座る個体は、写真に写っている大きめの個体がいることもあれば、古株の「ラックス」がいたり、はたまた違う個体がいたり、かなり頻繁に入れ替わっているようでした。

結局、水温が一定の水槽でどうしてこの個体だけが抱卵したのかは謎のまま、今回の抱卵騒ぎは収束していきました…。
次の機会があれば何か一つでもヒントを得られるように方法を考えてみます。
これからも生き物たちを間近で観察して、普段と違う行動にいち早く気付ける目を養いたいと思います。


おまけで最近潜水したときに撮影した写真です。

ウツボマンション内見中ウツボマンション内見中ウツボ穴にすっぽりはまるトラウツボウツボ穴にすっぽりはまるトラウツボ

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