2019年08月08日

岩手県宮古沖体験乗船(1)航海日誌/杉村 その1

  • 期間:2019年8月9日~8月12日
  • 場所:岩手県宮古沖
  • 目的:第21回全国児童「ハガキにかこう海洋の夢コンテスト」入賞者体験乗船
  • 担当:杉村・鈴木
海底広域研究船「かいめい」海底広域研究船「かいめい」


今年もやってきました!
JAMSTEC「ハガキにかこう海洋の夢コンテスト」の入賞者体験乗船。
我々は体験乗船のお手伝いで、今年も乗船させていただきます。
調査海域は、昨年までの駿河湾とは違って、岩手県の宮古沖です。

JAMSTEC「ハガキにかこう海洋の夢コンテスト」については、鈴木トリーターが紹介してくれていますので、そちらをご覧ください。

我々は、“えのすい“からこの宮古まで 約 670kmの道のりを・・・
トラックでやってきました!!
なぜ、トラックなのかというと、それは生き物たちのためです。
今回の体験乗船で採集された深海生物を水族館で紹介するために、出来るだけ生物に負担のない輸送を考えてのことです。
“えのすい”を 朝 9時半過ぎに出発して、宮古市に到着したのは 7日の夜 9時半頃でした。
途中の首都圏の渋滞と食事を含めて、実に約 12時間の旅でした!!
う~ん、なかなか遠かったです!

そして一夜明けた本日、輸送してきた飼育道具などの荷物の搬入ですが、神奈川県からは、かなり北上したはずなのに・・・ 暑い。
初東北の私にとっては、ちょっとびっくりでした・・・
正直もうちょっと涼しいかと・・・。

そして、し・か・も、今日は海面が高く、船の搬入口が高い!!!
鈴木トリーターと二人で道具の詰まったコンテナを汗だくで積み込みました。
道具を積み込んでしまえば水槽の準備等はお手の物、積み込みから準備完了まで2時間で終了です。

JAMSTECのみなさんを船で待つ間、ちょっと船内を探検。
今回の調査船は2016年に完成した最新の海底広域研究船「かいめい」なのです。
これまでいろいろな調査船に乗船しましたが、「かいめい」は初めてです。
船内は6階まであり、エレベーターで移動可能、ラボから食堂に至るまで、広いです。
特に我々がよく使用するウェットラボは広く、船内に低温室・冷凍室が完備され、なんと冷海水の設備が!!!!!
これまでは、バケツやタンクに換水用の海水を低温室に運んで1日使って冷やしていたのに・・・ すごい!
そして地味に感動したのが、ラボと外の甲板の出入り口が自動ドアになっていること!!!!
バケツを両手に持っても、いちいちバケツを降ろさなくても移動が出来る。
重い海水やサンプルを運ぶとき、体(特に腰)に優しい。
これらの設備は実際に船上での作業や生物サンプルをキープしている我々からしてみると、夢のような設備です。
細かなところまで、よく考えられています!
素晴らしい!!

あすから始まる体験乗船のみなさんと一緒に調査できることを今からワクワクしています。

台風10号がこちらに向かってきています。非常に気がかりですがどうか良い天候に恵まれますように。
どんなみなさんに会えるか、とっても楽しみです。


「かいめい」とえのすいトラック


JAMSTEC(海洋研究開発機構)KM19-06 岩手県宮古沖「ハガキにかこう海洋の夢コンテスト」体験乗船での航海

新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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