2006年09月14日

ノースフィジー海盆、マヌス海盆(7)貴重なサンプル

  • 期間:2006年9月6日〜 2006年10月5日
  • 場所:ノースフィジー海盆(フィジー)、マヌス海盆(パプアニューギニア)
  • 目的:熱水生物調査・採集
  • 担当:三宅


きょうも潜航できずに、現場待機でした。
船内の研究者グループの意気込みも少々トーンダウンしてきました。
深海調査はなかなかうまくいかないのは承知していましたが、これほどうまくいかないのは初めてです。
だからこそ、上がってきたサンプルは非常に貴重です。
無駄のないようにいろいろな方面の研究に使われていきます。

いま、「よこすか」には全員で 51人乗っています。そのなかには大きくわけて 3つのグループがあります。
1つは船「よこすか」を動かすチームで先頭に立つのは船長、もう 1つは「しんかい6500」の運航チームで先頭に立つのは司令、そして我々研究者チームで、先頭に立つのは首席研究員です。

[きょうの写真]
世界の船窓から~居室からの眺め~

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC

グアム出港〜PNGマヌス海盆〜ノースフィジー海盆〜フィジー下船
海洋研究開発機構(JAMSTEC)YK06-13「よこすか/しんかい6500」によるノースフィジー海盆(フィジー)、マヌス海盆(パプアニューギニア)調査潜航

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

RSS