きょうも無事潜航がおこなわれました。
きのうと同じ場所ですが、潜航ルートが違うため、きょうはきのうは見られなかったシンカイヒバリガイ類やチューブワーム類がたくさん見れました。
きのうよりも元気の良いアルビンガイがとれました。
あしたはきのう、きょうと潜航したPAC MANUSから少し離れたところにあるVienna Woods(ウィーンの森)と呼ばれる熱水噴出域です。いま、そちらに回航中です。
調査が始まる朝までに、潜航する海域の地形などの事前調査がおこなわれます。きょうまでは水深 1600m台でしたが、あすは水深 2500mm台で、1000mほど深い場所になります。
生物調査はほとんどおこなわれていないところなので、何がいるか楽しみです。
きのうの日誌でお約束した、潜航調査の 1日についてお話します。
潜航前日は、調査が終わってすぐにその日の調査機器を取り外し、次の日の潜航の調査機器にすべて取り換えます。
当日は 8時頃から「しんかい6500」の作動確認、調査機器の作動確認をして、9時頃から「しんかい6500」のチームと最終打ち合わせ、9時半頃には船内に入ります。全て準備完了して、10時頃には海に下ろされて、潜航を開始します。大体 1000mを 30分くらいのスピードで下降していって、海底に着くと調査開始です。大体 16時頃まで海底で作業して、離底し、17時には海面に浮上して「よこすか」に揚収されます。ですから、潜水船の中には大体 7時間近く入っていることになります。
潜水船内はエアコンが無いので、船にいるときは暑く、海底に行くと水温が 3度くらいなので、寒くなります。
[きょうの写真]
Aフレームで釣上げられる「しんかい6500」
2本の太い綱で釣上げられています。
この後ゆっくり海面に下ろされて、綱をスイマーが外してくれて、その後潜航開始になります。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)YK06-13「よこすか/しんかい6500」によるノースフィジー海盆(フィジー)、マヌス海盆(パプアニューギニア)調査潜航