2009年04月16日

伊豆 小笠原弧・北マリアナ諸島沖(11)4月16日(木) 晴れ
7日目 / 北嶋

  • 期間:2009年4月9日~2009年4月21日
  • 場所:伊豆・小笠原弧 明神海丘と北マリアナ諸島海域 日光海山
  • 目的:深海生物調査
  • 担当:根本 ・ 北嶋


もう復路です。
と、いっても帰りがけにまた明神海丘に寄る予定です。目的地まで2日間は回航です。

回航中は時間にすこし余裕があるので、きょうは船内セミナーがおこなわれました。
すごい先生方(学会の重鎮)と一緒に船に乗って、こんなお話も聞けちゃうのは光栄です。非常に有意義で贅沢な時間を過ごすことができました。

お昼時。
行きと同じく小笠原諸島のとなりを通過です。
島に近い航路をとってくださったようで、母島、父島、兄島の建物が肉眼で見えてしまうくらい接近しました。
人の住んでいる島を通ると、携帯の電波がはいるので、しばらく離れていた世界にすこし戻ったような気分をしばし味わえました。
この島の近くはホエールウォッチングポイントで、みなでブリッジ(操舵室)に行ってクジラやイルカを探しました。
なかなか見つけることができず、わたしは早々に諦めてしまったのですが、そのあと!カマイルカの群れとクジラが姿を見せてくれたようです。
なんてタイミングだ!残念!
そのかわり(?!)
飛魚が飛んでいるのを幾度か見ることができました。魚とは思えないほどの滞空時間に驚きました。30秒くらいは飛んでいたようにみえました。

夜は、懇親会が開かれ、研究者の方々やハイパーチームのみなさんとたくさんお話することができました。
みんな愉快で楽しい方たちばかりです^^。
きのうの日誌にも書きましたが、チームの人たちはやっぱりすごい!
この「なつしま」と「ハイパードルフィン」を操り管理する仕事はとても大変で、わたしたちが感謝しきれないほどお世話になっていることを、改めて感じました。
そして、チームの結束力がすばらしいことも教えていただきました。だからこそ、この航海がうまく進んでいるでしょうね。

水族館に帰ったら、飼育や繁殖にもっともっと力を注いで、良い結果を出さなければな、と誓った夜でした。

[きょうの写真] 
小笠原諸島

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT09-05「なつしま/ハイパードルフィン」による伊豆 小笠原弧 明神海丘・北マリアナ諸島海域 日光海山 深海生物調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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