8月1日
地図とにらめっこ。相模川は山中湖を水源として、河口は平塚まで伸びる長さ 107kmの一級河川。
茨城育ちの私は、相模川での魚とりポイントをほとんど知らない。
レッドデータブックには当然細かな生息場所は書いていないので、とりあえず行って網を入れてみるしかない。
もちろん水族館には相模川マスターが数名おりますが、ここはとりあえず自力で捜索!苦労の先に喜びが待っているはず!
たぶん・・・ 。
希少生物は下流にはあんまりいないだろうと決めて、川沿いを行く。
相模川は、なかなか川沿いの草が濃く立ち入れない。
座架依橋、昭和橋、高田橋を通過。
希少種が潜んでいそうなあやしいげな雰囲気を醸し出す場所を求めてドンドン北上。
葉山島に入ると川の方へ向かう細い道があり、とりあえずその一つに入ってみると、そこは小さな支流の河口だった。
車を止めて川へ向かうと、下に降りる梯子があり、降りると、膝までもない浅い緩やかな流れの川があり、両端は草が生い茂る絶好の川遊びができそうな場所だった。
ハグロトンボも飛び良い雰囲気だ。
川をのぞくと、魚がチロチロとあちらこちらでちらついている。
まずはここで網を入れてみることにした。
さて、底でチロチロ泳ぐ魚は網を入れてもあんまり逃げず、足で追って網に追い込むと、わりと思ったように網に入ってくれる。
とれた魚はヌマチチブ。
95年には順絶滅危惧種だったのに、06年にめでたく降格して普通の魚になった魚種。たくさん生息しているらしく、どこを見てものんびり石の横にいるのが見える。
その中で少し細身の素早い魚が時々見える。
これは素早い!歩くだけでどこかへ泳ぎ去ってしまう。
そっと、バレないように近づき何度も逃げられやっと捕まえてみると、シマドジョウだった。
黄色い体に黒い斑点が美しい準絶滅危惧種だ。
とりあえずレットデータに載っている魚が確認できた。
次の休みはさらに上流へいってみよう。
つづく
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。