2010年04月28日

南西諸島海溝(9)No.9

  • 期間:2010年4月21日~5月5日
  • 場所:南西諸島海溝
  • 目的:深海生物調査
  • 担当:根本


本日が最後の潜航です。
天気はよくありません。ほぼ潜航はできない状況です。
朝早くからハイパードルフィンの運航チームが潜航の準備を整えてくださり、いつもより早い時間に潜航開始。
着底後、ものすごい速さで作業をこなし、あっという間に浮上。海底にいる時間はわずか 10分。素潜りのような超ショートダイブとなってしまいました。
船も島陰へ向かい走り出しました。こうして最後のダイブが終了しました。

今夜は打ち上げです。
航海の成功と船員さんとハイパードルフィンの運航チームの方々にお礼と感謝を込めて、楽しく過ごしました。
その間も船は下船地である鹿児島港へ向かって走り始めています。これで沖縄航海は終了しました。
到着したら最後の大仕事である輸送の準備。
鹿児島から新江ノ島水族館までは民間の宅配で送りますが、丁度GWが始まる日5月1日に発送の予定。
普段は翌日着ですが・・・。心配です。

これで今回の航海日誌は終了です。
輸送とその後の話はまたの機会に。それではまた。

[きょうの写真]
運航長と学生さんたち

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT10-07「なつしま/ハイパードルフィン」による南西諸島海溝深海生物調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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