2011年06月17日

初島~水曜海山(3)なつしま航海日誌 3日目 / 杉村

  • 期間:2011年6月15日~2011年6月26日
  • 場所:相模湾・明神海丘・水曜海山
  • 目的:相模湾(初島沖)、伊豆小笠原孤(明神海丘、水曜海山)調査
  • 担当:杉村・根本


航海3日目、きょうは回航日です。
明神海丘から水曜海山に向けて「なつしま」は移動中なのです。
「きょうは1日お休みだー」
・・・というわけではなく、きのうの潜航で実験用に採集された生物たちの飼育管理と記録データのとりまとめ作業をおこないます。

そんな中でもきょうはきのうと違って朝から調査がありませんから、朝食の後にデッキに出て海を眺めていました。
すると外にはカツオドリが3羽、「なつしま」と一緒に移動しながら飛んでいるのを見つけました。
初めて野生のカツオドリを見ましたが、黒い体に顔が青白くてとてもきれいな鳥でしたよ。
しばらく眺めていたら、目の前で翼をたたんで海へダイブ!!
魚か何か捕まえたようです。
朝からいいものを見て、得した気分でした。
(この時、カメラを持っていなかった・・・残念)
船員さんの話では、早朝にはクジラも見えたらしいです。

船内のラボに戻って、きのう撮影した生物写真の取りまとめやハイパードルフィンの航走データから観察された生物のマップを作成したり、標本を作ったりとなかなか忙しい1日を過ごしましたよ。
 
夕方には水曜海山周辺に到着しましたので、船も動きを止めていました。
穏やかな波の中、とてもきれいな夕日を見ることができましたのでみなさんにもお見せしますね!!

さあ~、あしたからまた忙しくなるぞ!!!!

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT11-09「なつしま/ハイパードルフィン」による相模湾(初島沖)、伊豆小笠原孤(明神海丘、水曜海山)調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

RSS