さあ!きょうは調査航海最終日です。
本航海を思い返してみると・・・これまでになく揺れる航海でした!!
何度か調査航海参加させていただいておりますが、今までで一番揺れている時間の長いものでしたね。
海況が落ち着かないため、常に移動を繰り返していたため船の休まることが少なく、揺れ続けていましたので船酔いの少ない私もそれなりにキツイものでした。
・・・といいつつも夜食用に持ち込んだカップ麺なども数人で食べていましたが・・・
船上で実験をされている研究者のみなさんもそれは大変そうで、実験用の顕微鏡を覗くにも骨が折れているようでした。
揺れている中での顕微鏡観察は辛いものですが、それだけでなくシャーレの中の実験サンプルが動いてしまい大変苦労されていました。
また、私たちの方ではコンテナラボ内のサンプル飼育水槽の飼育水が揺れでこぼれないかと心配で夜中にようすを見に行ったり、揺れながら水質維持のための換水やプロテインスキマーなどの掃除が大変でした(≧∇≦)
壁にぶつかりながらの作業は下船後の筋肉痛を引き起こしそうです。
今回初乗船した、冨永トリーターにはかなりキツかったようですが、良くも悪くも、とても多くの経験ができたと思います。
初のナマ深海調査!!私も3年前を思い出しました。
ぜひ今後に生かして貰いたいですね。・・・期待してますよ(^_^)
まもなく下船です。
航海中は、あと何日あるのかなあ・・・ 何て考えることはありましたが、いざ下船となると淋しいものです。
もうチョット乗っていたい気もしますが、それはそれで・・・ 恥ずかしながら、ちょっとセンチになります。
この後は、船上では出来なかった実験などを研究者も、私たちもそれぞれの場所で行います。
これからがまた、始まりともいえます。
現在進めている、深海生物を長期飼育するための技術研究をさらに発展させ、安定させるための研究を続けたいと思います。
これまで数日しか飼育することができなかった「シロウリガイ」を数年前より100日を超えて飼育できるようになってきました。
何故、100日を超えることができるようになったのか?
シロウリガイたちの体の中でどのようなことが起きているのか?
などについてJAMSTECと共同で研究し、科学的に目に見える形で分析して行きたいと考えてます。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
JAMSTEC(海洋研究開発機構)NT14-05「なつしま/ハイパードルフィン」による相模湾初島沖調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています