2014年04月23日

青森県・姉沼(2)最北端で心も踊る

  • 期間:2014年4月22日~2014年4月24日
  • 場所:青森県東北町・姉沼
  • 目的:沼の生物の調査・研究
  • 担当:伊藤
漁獲直後漁獲直後


みなさま、おはようございます。
ただ今、私は北里大学獣医学部の研究室にお邪魔しています。
早朝に姉沼の漁師さんの定置網漁に参加させていただき、漁獲された魚を生かして持ち帰ってきたところです。
これから、特製の飼育装置に魚たちを収容していきます。
「あれ、貝じゃなくて魚なの?」
という方におさらいです!
ヨコハマシジラガイを含むイシガイ類の幼生は、魚の寄生虫です。
パックマンのようなシンプル極まりない姿をしており、自分では泳ぐこともできません。
近づいてきた魚のヒレなどにがっぷりと噛み付くと、魚から栄養を吸い取りながら稚貝に変態していきます。
今時期はちょうどワカサギの産卵盛期を過ぎ、禁漁が解けたばかり。魚の動きもゆるやかで漁獲物も少なかったのですが、その中の一つ、ジュズカケハゼの体を光にすかして見てみると、ヒレのまわりに白いツブツブがびっしり!
いました。貝の赤ちゃんに違いありません。
これらの魚を継続して飼育するなかで、貝の幼生が「お気に召した」魚からは、変態に成功した稚貝が現れるはずです。
私はあすで現地を離れるので、そのモニターは学生さんのお役目です。
根気強く頑張ってくださいませ!

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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