2014年05月20日

豊潮丸~日本海(1)豊潮丸航海1日目/笠川

  • 期間:2014年5月20日~5月29日
  • 場所:日本海
  • 目的:ベントス・プランクトン調査・採集
  • 担当:杉村・笠川
広島大学「豊潮丸」広島大学「豊潮丸」


久しぶりの航海です。一昨年のJAMSTECの航海以来です。
今回は、広島大学の練習船「豊潮丸」に乗船し、広島県の呉を出港して、山口県や長崎県、愛媛県などの日本海域のベントス・プランクトンの調査採集になります。
航海期間は10日間で、採集ポイントも何箇所もあり、どんな生き物が入るか未知で、とてもワクワクしています。
今回の航海のパートナーは、ベテラントリーターの杉村トリーターです。二人とも豊潮丸の乗船は初めてなのですが、杉村トリーターはとっても頼もしいです。
出航してすぐに飼育環境を整えるため、水槽を設置し始めたのですが、早くも問題が発生。しかし、長年の経験と知恵で、なんとかピンチも乗り越えられ一安心です。
「トラブルがあると燃える」と杉村トリーター。さすがです。
本日は、午前中に船内の説明と避難訓練を実施。豊潮丸は電気推進船で非常に静かな船で、モニター類は全てタッチパネルと、今まで乗ったことのある船との違いに驚きました。快適な船です。
ただ、本日は雨。雨が降る中の作業は、少し大変です。
私も杉村トリーターも晴れ人間のはずなのですが、残念。


午後はドレッジを実施し、いよいよ採集スタートです。
引き上げられた泥の中から生き物を探します。
よく目をこらしながらソーティングしていると、出てきた出てきた。ナメクジウオたち。


こんなにもワラワラいるとは思わず、びっくりしました。
他には、かわいいサイズのタツやエビ、ヤドカリ、カ二、ヒトデなどがいました。
ソリネットでは、5~ 10cmほどのアカクラゲやミズクラゲも数個体入りました。
以上、簡単ですが、本日の報告です。


広島大学「豊潮丸」よる日本海ベントス・プランクトン調査・採集

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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