きょうは天候に恵まれ、朝から調査開始です。
水深 1000mからの生物相の調査です。
我々は調査の時間中、日本海の海面を眺めてクラゲなどを探します。
日本海に来るなんて、滅多にないことですからね。
海を眺めていると、船の近くを「流れ藻」が・・・
何かついているかな?と軽い気持ちですくい上げてみると・・・これまた意外にいろいろな生物が「流れ藻」に付いていました。
海藻には、エボシガイの仲間がとても多く付着していて、次いでナガレモヘラムシが海藻の間から次々とバケツの中へ落ちてきて、中には交尾前ガード中の雌を抱えている雄も数個体見られました。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
広島大学「豊潮丸」よる日本海ベントス・プランクトン調査・採集