2014年05月22日

豊潮丸~日本海(3)豊潮丸航海3日目/笠川

  • 期間:2014年5月20日~5月29日
  • 場所:日本海
  • 目的:ベントス・プランクトン調査・採集
  • 担当:杉村・笠川


本日は夕方の16時に出港ということで、一日周辺の漁港等を覗きながらの採集をおこないました。
きのうに引き続き、きょうも表層にはたくさんのヘンゲクラゲが漂っています。かなりの数です。
ただ、クシクラゲの仲間は大変軟弱のため、非常に扱うのが難しいです。

また、クラゲライダーも面白いほど見つかり、驚きました。
私は今回初めて、海でクラゲライダーを見たのですが、こんなにもポンポンと見つかるとは思いませんでした。
アカクラゲに乗っているもの、ミズクラゲに乗っているもの、ヘンゲクラゲを 2つ抱えてうまく乗っているものと、バラエティー豊かです。

アカクラゲ

あと、ハリゴチの稚魚も面白いほど表層を泳いでいました。ハリゴチの稚魚は、透明で形も面白く、泳ぎもヒョコヒョコと非常にかわいらしいです。
きのうの採集成果ときょうの午前中の成果を合わせて発送準備をし、水族館へ発送しました。
この発送が一苦労でした。宅配業者さんに連絡したのですが、出航の時間に間に合うかわからなかったので、1km先のコンビニまで荷物を抱えて運びました。
いつも感じるのですが、やはり生かして生き物を持ち帰るということは、かなり神経も使いますし、労力も使います。
ここが私たちの力の見せ所です。どうにか無事に展示につなげて、みなさんにご紹介できるように最善を尽くします。

きょうは炎天下の中、午前午後と合わせて、 10kmほど海岸沿いを歩きました。
杉村トリーターも私も日焼けをして、真っ赤です。
あすは、朝から調査です。気合いを入れてあすも頑張ります。


広島大学「豊潮丸」よる日本海ベントス・プランクトン調査・採集

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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