2016年02月26日

湯河原 キンメダイ乗船採集採集日誌/北嶋

  • 期間:2016年2月26日
  • 場所:神奈川県 湯河原
  • 目的:乗船採集展示
  • 担当:戸倉・鈴木 ・北嶋
戸倉トリーター戸倉トリーター


キンメダイをターゲットとして採集に行ってきました。
ここのところ深場の魚類採集でお世話になっている湯河原の釣り船「天恵丸」さんに今回もお世話になっての釣り採集です。
私にとっては初めての釣り採集です。

トラックえのすい号は前日まで戸田へ底引き網漁に行っていて、帰ってきたのは夕方でした。
そこから荷物の積み替えや魚を入れる1tタンクの準備をして、少し仮眠をとって、朝もまだ明ける前の午前3時30分に水族館を出発しました。
4時30分頃福浦港に着き、船に積み込み、乗り込み、5時出港です。

やや船を走らせて、熱海沖、初島が見えるところまで来ました。
まわりにも何艘かキンメダイ狙いの船が集まっています。
船長さん曰く、数日前まで一人 20尾以上釣れていたのだがここ数日は渋いとのこと。釣れるか不安です。

まだ暗い中、船長さんに手取り足取り釣り方を指導していただき、竿を垂らしました。
すると、さすが船長。すぐにあたり、キンメダイが釣れました!
釣り針を口から外すのをもたもたしていると、それじゃだめだよ~と外し方を教えてくれ、キンメはすぐさま船槽へ。
そのあとも船長の指導の下、黙々と釣竿を見つめていました。
あとで鈴木トリーターから釣れたのに全然テンションが上がっていなかったですよね、といわれたのですが、実は、すごく寒くてブルブル凍えていたのと、酔いもあって眠気が止まらなくて実は意識を保っているのがやっとでした。

日差しがだんだん暖かくなってきて、すこし元気を取り戻した頃、船長さんがフジクジラが釣れるポイントがあるというので連れて行ってもらいました。
フジクジラは小型の深海ザメで、緑の大きな目と紫色に光る体の面白いサメです。
駿河湾の底引き網でも時々入るのですが、なかなか長生きしません。
釣り採り集は、網と違って体を傷つけることがないことや、引き上げる速さを調整できるため、網で採集した時よりも長生きさせることができる可能性があります。
フジクジラも釣りならもしかしたら・・・ という期待を込めてポイントへ。

しかし、なかなかあたりがきません。
きょうはいないのかも、とあきらめかけてリールを巻き上げると、2匹もかかっていました。
全然わからなかった。
小さくてあまり力のなさそうなサメですので、これは釣れたかどうか気づくのは難しい。
ほかにも、ギスやユメカサゴ、ギンメダイなども釣れ、12時30分頃竿を収めました。
なんとか少しだけど釣果があってよかった。


キンメダイ

連れて帰ったキンメダイは現在タカアシガニと一緒にいます。
ぜひご覧ください。

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相模湾ゾーン

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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