2020年01月16日

鹿児島湾及び周辺海域調査航海(2)航海日誌2日目

  • 期間:2020年1月15日(水)~1月22日(水)
  • 場所:鹿児島湾及び周辺海域
  • 目的:コノハエビはポンペイワームを超える? ~鹿児島熱水噴出域産コノハエビ類の高温耐性に関する研究
  • 担当:八巻


回航日1日目
航海2日目です!
朝6時半に起床。昨晩は少し揺れるかもしれないという話でしたが、思ったほどの揺れはなく、快適な夜を過ごすことができました。
朝食を食べた後デッキに出てみると、晴れて澄み渡る青空が広がり、とてもきれいでした。


船室にいると外のようすがあまりわからないので、私は時々デッキに出て、天気やまわりのようすを観察するようにしています。
そのころちょうど伊勢湾の外側を航行していました。海から見える紀伊半島には既視感があり、思い起こせば、去年の7月に勢水丸航海で調査をおこなった海域です。
早いものであっという間に半年経ってしまいましたね!
イルカなど面白いものを見ることができると楽しいのですが・・・
残念ながらきょうはめぼしいものを見つけられませんでした。

さて、きょうとあすは「回航日」です。
回航日とは、出港した港から調査海域へ行くための移動日のことで、目的の海域が遠い場合など、調査の前後に回航をはさむことがしばしばあります。
調査前に回航日があると、余裕をもって調査の準備を行うことができます。
今回も、研究者の方々が調査で使う機器の整備をされていました。



耐圧容器の内部のほこりの除去、器材の接続や固定にずれがないかの確認、また耐圧容器の水密を保つためのグリスアップなど、基本的なところから細心の注意を払って整備をおこない、万全な状態で調査を迎えます。
整備をした調査機器は、実際にハイパードルフィンに接続する試験もおこないました。


問題なく動き、準備は万全。私も水槽など準備は済んでおり、あとは調査海域が近くなったら海水をはり、冷やしていく作業を残すのみです!



夕方は定例の研究者ミーティングをおこない、乗船している研究者の方々がドライラボに集まって、その日おこなった作業や翌日の予定の確認などをします。
きょうは航海の結果をまとめるためのクルーズレポート作成の担当割などをおこないました。


あすはいよいよ鹿児島入りです!


JAMSTEC(海洋研究開発機構)KS-20-2 新青丸/ハイパードルフィン 「コノハエビはポンペイワームを超える? ~鹿児島熱水噴出域産コノハエビ類の高温耐性に関する研究」を目的とした調査航海

新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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