2020年12月04日

西七島海嶺、中マリアナ海嶺・西マリアナ海嶺北部 調査航海(10)

  • 期間:2020年11月25日(水)~12月12日(土)
  • 場所:西七島海嶺、中マリアナ海嶺・西マリアナ海嶺北部
  • 目的:新たな海洋保護区(沖合海底自然環境保全地域)/管理のための深海を対象とした生物多様性モニタリング技術開発/日本周辺における沖合自然環境保全のモニタリング調査
  • 担当:八巻


航海10日目 日の出が早い 初の雨模様

みなさんこんにちは!八巻です。
船はどんどん南へ進んでいます!
いつもなら 7時 15分の朝食前にデッキへ出てみると、太陽はまだ水平線に近いところです。
ところが今日は、すでに太陽が高い位置に昇っているように感じました。


東ではなく南へ来たのに日の出が早くなるのはイメージができず、錯覚かと思いました。しかしこれはどうやら本当らしく、太陽は夏は東北東から、冬は太陽が東南東から昇るため、今の時期は単純に東へいくよりも東南東へ行く方が日の出が早くなるということです。
恥ずかしながら知りませんでした・・・
調査に関することはもちろん、こんなふとした疑問からも学びがある。
調査航海は知識の宝庫だと改めて感じます。

午後になると、調査海域である中マリアナ海嶺・西マリアナ海嶺北部に到着し、明日の潜航地点を決めるため、船を走らせ調査海域の詳細な海底地形を調べました。
夕方近くなったころ、今回の調査で初めてとなる雨が降りました。南の海らしい大粒の雨です。
そんな雨が降る中、本航海3度目となるベイトカメラの投入を行いました。


さぁ、明日からは新しい海域での調査がはじまります!


JAMSTEC(海洋研究開発機構)KM20-10C かいめい/KM-ROV 新たな海洋保護区(沖合海底自然環境保全地域)/管理のための深海を対象とした生物多様性モニタリング技術開発/日本周辺における沖合自然環境保全のモニタリング調査

新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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