2020年12月12日

西七島海嶺、中マリアナ海嶺・西マリアナ海嶺北部 調査航海(18)

  • 期間:2020年11月25日(水)~12月12日(土)
  • 場所:西七島海嶺、中マリアナ海嶺・西マリアナ海嶺北部
  • 目的:新たな海洋保護区(沖合海底自然環境保全地域)/管理のための深海を対象とした生物多様性モニタリング技術開発/日本周辺における沖合自然環境保全のモニタリング調査
  • 担当:八巻


航海18日目 下船

みなさんこんにちは!八巻です。
ついに下船日となってしまいました。
朝デッキに出ると、カツオドリでしょうか、船を先導するように舞う鳥の姿が目に入りました。


そしてその先には、すでに母島列島が見えています!


下船予定の父島ももうすぐです。航海が終わることはとても寂しいのですが、陸が見えるとどこか安心した気持ちになりますね。
船ではすでに次航へ向けて、格納庫から次に乗船する研究者の方の荷物を出したり、昨日片づけた荷物をしまう作業が始まっていました。


私も最後の仕上げです。18日間お世話になった船室をきれいに掃除し、整理整頓しました。


今回はかいめいが港へ入港するのではなく、通船での下船となります。
時間になると次航の研究者の方々を乗せた通船がやってきました。


早速乗船してきた研究者の方に、サンプリングした生物たちの世話をお願いしました。航海の間世話をしてきた生物たちとは、後日かいめいが横須賀に入港するまでの間、しばしのお別れです。
そしてお世話になったかいめいと船員さん、乗船者のみなさんに見送られ、通船で父島二見港へ向かいました。
通船から見える次の調査海域へ向かうかいめいは、同じ船のはずなのに、18日前の乗船時とは全く違う姿に映りました。


長いようで本当に短かった18日間。本航は天候にも恵まれ、予定していたほぼすべての調査を実施できました。
これもひとえに、かいめいのキャプテンはじめ船員のみなさま、また KM-ROVの運航長はじめ運航チームのみなさまのおかげです。
そして 18日間の寝食を共にした研究者のみなさまからは、本当にたくさんのことを勉強させていただきました。

以上この 18日間の全てに感謝を申し上げ、私の航海日誌とさせていただきます。
ありがとうございました!また“えのすい”でお会いしましょう!


JAMSTEC(海洋研究開発機構)KM20-10C かいめい/KM-ROV 新たな海洋保護区(沖合海底自然環境保全地域)/管理のための深海を対象とした生物多様性モニタリング技術開発/日本周辺における沖合自然環境保全のモニタリング調査

新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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