2020年12月11日

西七島海嶺、中マリアナ海嶺・西マリアナ海嶺北部 調査航海(17)

  • 期間:2020年11月25日(水)~12月12日(土)
  • 場所:西七島海嶺、中マリアナ海嶺・西マリアナ海嶺北部
  • 目的:新たな海洋保護区(沖合海底自然環境保全地域)/管理のための深海を対象とした生物多様性モニタリング技術開発/日本周辺における沖合自然環境保全のモニタリング調査
  • 担当:八巻


航海17日目 最終潜航 下船準備

みなさんこんにちは!八巻です。
ついに最後の調査日となってしまいました。今日も昨日までと同じ海域で、ROVと AUVによる調査を1潜航ずつ行いました。
ROVは一昨日設置したベイトカメラの回収のみのショートダイブで、その後 AUVで海山の中腹を線状にマッピングしました。
どちらの最終潜航も無事終わり、すべての調査が完了です!

そして航海最後の山場、下船準備の始まりです。
公の船の上で生活をしていたわけですから、生活面、研究面全て整理をして、次に乗船する方々が気持ちよく使えるようにしてから降りなくてはいけません。
まずは研究面での整理です。
各々の乗船者が自分のサンプル整理や機材の片づけを行います。


整理前のラボ


整理後のラボ

今回はサンプルを一度船に残し、人だけ下船してから、後日船が横須賀に入港した際にサンプルをピックアップしにいくという形です。
ですから、次の乗船者の方のサンプルと分からなくならないよう、名前を書いたり場所を区切ったりしておきます。
私は入れ替えで乗船してくる研究者の方に生き物の世話をお願いすることになりますので、飼育室と生き物の整理、また世話の内容やもし死んでしまったらどうするか、などを分かりやすいように書くことにしました。


ラボの撤収で出た荷物は、ボックスパレットという金属製の網カゴに収納して明日船の格納庫へしまい込まれます。


夕方、ついに調査海域を後にし、下船地小笠原父島へ向けての回航が始まりました。
長かった航海もついに明日で終わってしまいますね。夜船室の窓から見える空は、星がとてもきれいでした。


JAMSTEC(海洋研究開発機構)KM20-10C かいめい/KM-ROV 新たな海洋保護区(沖合海底自然環境保全地域)/管理のための深海を対象とした生物多様性モニタリング技術開発/日本周辺における沖合自然環境保全のモニタリング調査

新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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