2008年07月04日

沖縄トラフ(12)船の食事

  • 期間:2008年6月23日〜7月4日
  • 場所:沖縄トラフ
  • 目的:深海生物 調査採集
  • 担当:伊藤


今回の日誌もこれが一区切りになります。
調査船「なつしま」は、下船地の石垣島まであと少しの所へ来ています。
みなさんきのうの内から下船荷物をまとめる作業をしていましたが、私たち水族館関係者はそれ以外に生物の梱包と発送があります。
俗にいうパッキングです。
水族館から大量の箱とビニール袋を予め積んできているので、生物を少しの水と一緒にビニール袋にいれてパンパンに膨らませた状態で輪ゴムでしばっていきます。
これを箱積めしてクール宅急便などで水族館へ送るのです。
今回は生物の数がなかなか豊富ですから大忙し。まさに嬉しい悲鳴です。

さて、これまで調査や生物のことをお伝えしてきましたが、最後なので船内の食事について書かせていただきます。
船には司厨長をはじめとする一流の料理人さんが乗り込んでおり、1日3食の食事を作ってくださいます。
毎日メニューは違い、船内生活のひそかな楽しみでもありました。
写真上はカレーライス。
「なつしま」のカレーは1航海中に1回はあるそうで、その美味さは研究者の間でも評判です。
私はいろいろなところで大食いだ、食べすぎだ、といわれるのですが、最近は食も細くなり、大体 2膳くらいで満腹。美味しくいただきました。

それではそろそろ船をおります。
これまで日誌を読んでいただき、どうもありがとうございます。

[きょうの写真]
船のごちそう

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT08-12 「なつしま/ハイパードルフィン」による沖縄トラフ 深海生物調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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