1日目の日誌に船酔いは平気になりました!と書きましたが、そのあとが実はひどかったです。
夜、かなり揺れ、2日目も揺れ続けていました。
私は、夜からずっと船酔いが続き、ご飯もあまり食べられない状態でした。
しかし、 山を越えたのか、ある一時を過ぎると全く平気になり、普通に生活できるようになりました。
揺れがおさまったのと、船に慣れたこともあると思います。
あと、小谷野さんがいっていたように、普段の仕事をし始めたこともあると思います。
きょうは、いよいよ「かいこう7000Ⅱ」の三陸沖での潜航日です。
天気も海況も良好です!
潜航日和!朝からワクワクです。
朝、調査用の装備(ペイロード)写真を撮って、水槽をチェックして、ご飯を食べ、いよいよ潜航です。
横のデッキから「かいこう」が海に向かっていくところを見ていたのですが、やっぱり“かっこいい”です!興奮しました。
着水してだんだん「かいこう」が沈んでいく姿を見て、やっぱり“おおおぉぉぉ~”という感じです。感動です。
潜航が始まると、みんなでモニター室に行き、潜航映像を見ながら記録をとりました。
今回は、1000m付近まで潜りました。
潜航中、カッパクラゲなどいろいろな深海性のクラゲも見られました。
初めて見るものもいて、図鑑を見ながら感動していました。
「かいこう」に装備されているマニピュレーター(マジックハンドのようにものをつかむ)やスラープガン(掃除機のように吸い取る)などが実際に動くところも初めて見たので、大変貴重な経験をしているなと実感しました。
無事潜航が終わると、ソーティング作業です。
生物を分類し、私たち“えのすいチーム”は飼育を始めます。
ここからが本領発揮の場になるため、頑張り所です。
あとは、記録用に生物の写真撮影やデータまとめなどもおこないます。
きょうはどのチームも夜遅くまで頑張りました。
あすは、回航日で、あさっては2回目の潜航日です。
今度は北海道です。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)KR12-07JAMSTEC「かいれい/かいこう7000Ⅱ」による三陸岩手沖~北海道南西沖調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。