航海3日目です。
天候は晴れ、この航海中は天気の心配はいらないなと浮かれていたら、なんと上陸する予定の薩摩硫黄島が噴火しました!
これは本当に驚きでした。
私は雨男ならぬ噴火男?“えのすい”でも話題になっていたようです。
噴火警戒レベルは「2」に引きあげられ、火口周辺規制となりましたが、船は無事に到着し、今も薩摩硫黄島の港で航海日誌を書いています。
さて、きょうの作業ですが、大きく分けて2つのことをやりました。
一つ目はドレッジです。
一日目にも実施した水底に沈めたネットを数分曳いて生物を採集する方法です。
今回は小さな石がたくさん採れ、その中からサンゴや貝を探し、研究へ利用します。
“えのすい”へ持ち帰れる生物は残念ながらいませんでした。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。