2020年11月25日

西七島海嶺、中マリアナ海嶺・西マリアナ海嶺北部 調査航海(1)

  • 期間:2020年11月25日(水)~12月12日(土)
  • 場所:西七島海嶺、中マリアナ海嶺・西マリアナ海嶺北部
  • 目的:新たな海洋保護区(沖合海底自然環境保全地域)/管理のための深海を対象とした生物多様性モニタリング技術開発/日本周辺における沖合自然環境保全のモニタリング調査
  • 担当:八巻


航海1日目 出航 船内生活

みなさんこんにちは!八巻です。
今日から12月12日までの18日間、ひさしぶりの調査航海へ参加させていただいております。
今回乗船しているのは海洋研究開発機構の海底広域研究船「かいめい」で、調査予定海域は西七島海嶺、中マリアナ海嶺・西マリアナ海嶺北部です。
私は「かいめい」に初めて乗船します。さらに調査海域も行ったことのないところばかり!どんな生き物がいるのか、とても楽しみです!

初日は調査海域へ向かうための回航で、調査はありません。
ということで、乗船日の流れをご紹介しましょう。

今日は朝からあいにくの曇り空でした。乗船地は、JAMSTECの横須賀本部です。
8時までに乗船でしたが、最寄り駅からの道が渋滞していました。
思ったより時間がかかり少しひやっとしましたものの・・・ なんとか 7時50分ごろには到着、無事乗船です(写真 上)。

乗船したらまず、自分の居室へ荷物を置きに行きました。
調査船は複数人で相部屋ということが多いのですが、今回の「かいめい」は個室!とても過ごしやすそうな印象です。


積み荷の確認などをしているうちに 9時になり、出航の時間です。
出航の汽笛はいつ聞いても感動的ですね。

出航したらドライラボへ集合し、同乗する方々との顔合わせです。
今回は約 30名の研究者が乗船するとても大所帯です。しかも生物の分類学者の方が多く乗船されているので、色々と勉強させていただきたいと思います。

お昼を食べた後は、船の避難訓練、操練です。船内は迷路のようですぐに目的の場所に行けません・・・ 初めての船ならなおさらです。
ですから、このようないざという時の訓練はとても大切なのです。


その後は明日使用する観測機材「ベイトカメラ」の整備を手伝わせていただきました。
航海は限られた時間で多くの調査を行うので、みなで協力しながら進めることもまた、重要です。


夕方になり、操舵室へ集合。神棚に祀られている海の神様、「こんぴらさん」への参拝です。
乗船者全員で調査の成功と無事をお祈りさせていただきました。


そして忘れてはいけません!
今回の調査で採取した生物をキープするための水槽や周辺機材を設置しました。
今回は冷蔵室への水槽設置ですので、水を冷やすのが簡単で、とても使い勝手がよさそうです。


さぁ、明日からはいよいよ調査が始まります!3週間弱というとても長い航海ですが、頑張っていきたいと思います!


JAMSTEC(海洋研究開発機構)KM20-10C かいめい/KM-ROV 新たな海洋保護区(沖合海底自然環境保全地域)/管理のための深海を対象とした生物多様性モニタリング技術開発/日本周辺における沖合自然環境保全のモニタリング調査

新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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